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THE BAD BATCH 第13話 群れ ~俺か俺以外か~

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ジャワ族の子供とガチ喧嘩したhkagemaruです。

バッドバッチ感想第13回、銀河有数の犯罪組織であるパイク・シンジケートが登場します。彼らも実はスターウォーズ全体のストーリーで重要な役割を担っていたりします。

今回はスパイス(つまり麻薬)の取引等さながらギャング映画のような回になっています。

 

1.繁盛するシドの店

任務に対する愚痴を言いながらオード・マンテルに帰還するクローンフォース99、シドに借金は返しても彼女の依頼はその後も受け続けている様子。シドの店にやってくると中は客で満席になっておりなにやら装甲服を着た用心棒達がうろついています。様子がおかしいことに気づき裏の事務所へ向かう一行、そこには見知らぬデヴァロニアンの男性がかつてクローンフォース99が任務で盗んだトカゲの”ルビー”を抱いて座っています。あの時の依頼人は彼だったようです。「シドは去りこの店は俺の物だ。これからは俺が仕事を斡旋してやる。」というその男をいきなり信用するはずが無く一行は一度店を後にします。

※デヴァロニアンは頭に2本角がある鬼のような見た目のエイリアンでエピソード4のカンティーナのシーンで同種の人物が出てきます。マイナー過ぎる。

 

シドの行方を気にしながらも「この惑星を出る」と言うハンターに食い下がるオメガ、すると「優しいのはその子だけか」とシャトルに先回りしていたシドが現れます。

シャトル内で事情を説明するシド、後ろには常連客のアホ2人組もいます。

さっきの男の名は”ローランド・デュランド”といい犯罪王”イサ・デュランド”の息子だということ、彼はパイク・シンジケートと組んでシドの店を乗っ取りスパイス取引を行おうとしている、だからシドは店を取り戻すためスパイスを盗み出し取引を妨害したい。

この話を聞いたクローンフォース99は自分たちの秘密を守ってくれているシドのために一肌脱ぐことにします。

 

2.オード・マンテルの廃坑

シドの店の地下には廃鉱山が通っておりそこを使ってローランドのスパイスを盗み出すという作戦を立てるシド、トロッコで暗い坑道を進みます。シドは「この鉱山には”寄生”問題がある。音を立てるな」というフラグにしかならないことを言いながら店の倉庫に到着しスパイスの入ったコンテナを盗み出していきます。そのころ表ではアホ2人組がローランドのペット”ルビー”を誘拐し時間を稼いでいましたが案の定使えない彼らはルビーが自力で脱走したことで役目を放棄し逃亡します。

そんなことは承知のシドはクローンフォース99に急ぐように伝えスパイスを持って再び坑道を引き返していきますがすんでのところでローランドに気づかれローランドの部下達とのトロッコチェイスが始まってしまいます。「音を立てるな!」と言いますがお互いブラスターをぶっ放す大騒ぎに廃鉱山の”寄生”問題が姿を現します。それは”アーリング”という夜行性の昆虫で蜂のように大群で襲い掛かかってきます。その混乱でスパイスのコンテナを全て廃鉱山の下部に落してしまいますがどうにかクローンフォース99とシドは生還しました。

それとほぼ同時刻ローランドのもとにはパイク・シンジケートの構成員が到着しスパイスの受け渡しを要求しています。「今は渡せない」というローランドに対し静かに怒るパイク達、ブラスターを構え精一杯の虚勢を張るローランドでしたが家族を巻き込むという脅しに結局折れてしまいます。

 

3.スパイス回収

「これでローランドはパイクに締められただろ」とクローンフォース99とシドが店に戻るとローランドの用心棒が全滅しています。すると奥からパイクに連行されるローランドが現れ「こいつらのせいです!」とパイクの怒りの矛先をクローンフォース99に向かわせます。したたか。

「スパイスさえ渡せばお前らのことは忘れてやる」というパイクですが当のスパイスは廃鉱山の中「手元にないが場所はわかる」というシドに「だったら取ってこい。その間オメガを人質として預かる」ということでクローンフォース99はスパイスを回収しに廃鉱山へ戻ることになります。このときシドは「オメガを巻き込んだ責任がある」と自分も回収作業に加わります。なんだかんだ情が移っているようですね。

”アーリング”の弱点は光とわかっているため対策をしてスパイスを回収するクローンフォース99、強力なフラッシュを使って全て問題なく回収します。

 

シドの店の倉庫で人質にされるオメガと一緒に拘束されるローランド、なんだか先生に怒られた小学生のような哀愁があります。ここで自分の身の上についてオメガに語るローランド「犯罪王である母親が作った組織を受け継ぎ自分で運営するつもりだった」やっていることは犯罪行為ですがお坊ちゃまが自立しようと頑張っているわけですね。hkagemaruとしては非常に好感が持てます。

 

こうしてスパイスをパイク・シンジケートに引き渡し解放されるオメガ、しかし取引を潰したローランドのことをパイク達は許さない模様、首を押さえつけナイフを構えます。その様子を見てシドが「そいつを殺せばイサ・デュランドと戦争になる。それが本当に得策かい?」とパイクに問いかけます。シドもローランドのことは嫌いなわけではないようですね。

しかし振り下ろされるナイフ、切断されたのはローランドの右の角「二度と現れるな」とパイク達は引き上げていきます。命は助かったローランドはその場を立ち去り第13話が終了します。

 

4.感想

個人的にこの話は好きですね。今回もメインストーリーの進展はありませんでしたがシドの優しさや新キャラローランド君の人柄等魅力的な点は多かったと思います。最後に片角を切られたローランド君ですがこのような特徴をつけてもらったということは後に再登場が期待されますね。ぜひクローンフォース99を手助けするような役柄で出てきて欲しいものです。

クローンウォーズ、映画ハン・ソロ以来の登場のパイク・シンジケートですが今回銀河で幅を利かせた恐ろしい犯罪組織という雰囲気は十分に表現できていたのではないでしょうか。グレイのような不気味なデザインも洗練されていてhkagemaru好みです。

彼らはエピソード2で明かされることのなかったマスター”サイフォ・ディアス”の死について直接関与しているという衝撃的なデビューをクローンウォーズで飾り、オビ=ワン、アナキンそしてドゥークー伯爵といったメインキャラクター達と絡みを見せるというかなり優遇されている組織でもあります。さらにクローンウォーズ終盤ではダース=モールと手を組むなど映画本編の裏では大活躍しています。映画ハン・ソロでケッセルのシーンになぜかCGではなく実写で登場したときは見た目のあまりの安っぽさに驚きましたが

 

シドとクローンフォース99が実地で一緒に戦ったという今回は今後の両者の関係において非常に重要な回だったのではないでしょうか。今までお互いに完全に信用していたわけではない両者ですがこれを機に簡単に見捨てられないような間柄になったのは事実でしょう。最終的にはありがとうと言えるようになれば素敵ですね。

 

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