Starwars世界 ~こじらせファンの頭の中~

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小説っぽい読み物 ~殺伐とした巨人のドシン~

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今回スターウォーズ全く関係ないです笑

 

皆さんは巨人のドシンというゲームを知っていますか?

プレイヤーが巨人となって自然豊かな南の島”バルド島”で島民を手助けしたり島の地形を変えたりと自由にプレイができる箱庭ゲームです。

一見ハートフルなゲームに見えますが島民を踏んでしまうとその島民は死んでしまったりプレイヤーは任意で”ジャシン”という赤い破壊の巨人に変身することで殺戮と破壊の限りを尽くすことができるというなかなか尖ったゲームでもあります。

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Amazon 販売ページより 

突然なぜこんな話をするかというと遠い昔ものすごくこのゲームをやり込んでいたhkagemaruはつい先日なぜかこのゲームについての夢をみました。その内容はゲーム内に登場する4つの種族の島民たちが戦争を引き起こすというものでそんなことはゲームではありえないのですが夢のわりにストーリーが面白かったので色々補完してひとつのお話にまとめてみようと思い立ったわけです。

思い付いたからただ書きたいそれだけであります。

それでは、はじまりはじまり~

 

 照りつける太陽、どこまでも続く青く広い海、ここは地図にも記されていない熱帯の島バルド島。豊かな自然に恵まれたこの島にはとある伝説が語り継がれていました。

巨人が現れるという伝説です。

その黄色いおおきな人は朝日とともに水平線から現れては夕暮れとともに消えてしまいます。不思議なことにその巨人は島民たちの愛や憎しみの感情を吸い取り大きく大きく成長しますが次の朝にはまた生まれ変わりまた小さな姿で現れるのです。

 

バルド島には元々3つの種族の人間が住んでいました。平地で生活する黄色い人々、ジャングルの中で生活する緑の人々、海岸線に住んでいる赤い人々です。黄色い人と緑の人は生活する場所が近いこともあり段々と文化の融合が始まりやがてひとつの種族として生活を営んでいきました。そんなある時島に巨人が現れました。島の人々は畏敬の念を抱きながらも木を植えたり地形を魔法で変えてくれる巨人の力で繁栄を続け長らくの間平和な時を過ごしました。

 

ある日、朝日が昇り黄色い人々が水平線を眺めていると巨人ではなく大きな黒い影がこちらに向かっているのが見えます。その影はどんどんどんどん近づいてきます。

それは巨大な船でした。

その船は島に接舷し中からたくさんの青い人々が出てきました。彼らは島に上陸すると木を伐り島の動物を殺し自分たちの生活拠点を作ろうとしています。これに驚いた黄色い人と緑の人は自分たちの旗を持ち「ここは私たちの土地だ」と島の破壊を止めようと青い人々に近づきますが返ってきたのはマスケット銃による銃撃でした。火薬など持たない島民たちは為す術もなく傷つき倒れていきます。

その様子を見ていた巨人は人々の悲しみ、憎しみの感情を吸い取り巨大な”ジャシン”へと変身しました。島を傷付ける青い人々に向けて両手から炎を放ちます。強力な衝撃波と炎によって青い人々は吹き飛ばされ彼らが乗ってきた巨大な船も燃やされてしまいます。巨人による攻撃で島は守られましたがわずかに生き延びた青い人々は島の奥の山岳地帯へ逃げ延びそこで生活を始めることになります。

 

その後何世代にも渡りバルド島の営みが続きました。

黄色と緑の人々は火薬と銃を”侵略者の武器”として封印し自分たちは利用しませんでした。逆に赤い人々は積極的に火薬を新技術として利用し新たな文明を築こうとしていました。青い人々は山に囲まれた盆地で石と金属を使った文明をひっそりと作り上げています。黄色と緑の人々と赤い人々は同じ島の種族だけあって緩い同盟関係にありお互いの集落にも頻繁に交流がありましたが赤い人々にはどこか他の種族よりも優れているという自負があり完全に島が統一されることはありませんでした。

 

ある時赤い人々は火薬を使って山を切り開き土地を広げることを考え付きます。彼らは山に青い人々が生活しているとは知らずに坑道を掘り進めていきました。

赤い炭鉱夫が火薬で岩盤を吹き飛ばすとそこには青い人々の集落があり何人かの青い人々と建物が今の爆発によって傷ついていました。巨人によりたくさんの仲間が殺された過去があり何世代も戦いに備えていた青い人々はこれを攻撃だと考え赤い炭鉱夫を数人その場で殺害してしまいます。急いで逃げ帰った赤い人々は長に報告、戦士たちを坑道に送ることを決定します。

皮の鎧を身にまとい檄や手持ちの大筒を抱えた赤い戦士たちが坑道を抜けるとそこには鉄の鎧とマスケット銃を装備した青い戦士が守る砦が築かれていました。

それでも赤い人々は大筒を放ち攻撃を開始、檄を構えた戦士たちが隊列を組んで前進していきます。それに向かって青い戦列歩兵がマスケット銃の一斉射撃。

赤い戦士たちは大筒で青の戦列を多少崩したものの戦い慣れておりマスケット銃を装備した青い人々が優勢となり赤い戦士たちは打撃を受け退却していきました。赤の長はすぐに坑道を塞ぐように命じ傷ついた戦士たちの治療と集落の防御を固めます。

 

一方青い人々の長は坑道を調べるように命じすでに道が塞がれていることを突き止めます。青の長たちは別の道から戦士たちを回り込ませようと考えかつて先祖たちが逃げるのに使った山道を通ることを思いつきます。しかしその道はその陰惨な歴史から整備されておらず誰も近寄らない密林となっていました。

ともかくとして青い人々がその山道に行ってみると巨人がそこに生えていた木々をせっせと別の場所へ運んでいるところに遭遇します。

青い人々にとって巨人は体が真っ赤な炎に包まれ両手から火を放つ先祖を滅ぼしかけた恐ろしい存在とされていました。しかしその巨人は黄色く人畜無害な姿をしています。あっけにとられた青い人々に巨人は気が付きその優しい顔をむけます。青の長はとっさに「この道を通らせて欲しい」と巨人に頼みました。すると巨人は両手をあげマジックパワーで夕方までには山道をすっかり整備してしまいました。驚きながらも「ありがとう」と青い人々が言うと巨人は夕日と共に去っていきます。その後ろ姿は遭遇時よりも一回り大きくなったように見えました。

 

次の日雲の流れが妙に早い朝、青い戦士たちが山道を進んで赤い人々の集落を目指しています。かれらにとって山岳地帯の外に出るのは何世代にも渡る祈願です。青の長は島を迂回すれば直接赤い人々の集落に到着すると思っていましたがその間には黄色と緑の人々の集落が存在しています。青い人々は知りませんでしたがすでに黄色と緑の人々は赤い人々から事の顛末を知らされており次は我が身かと警戒していました。青い戦士たちは前進を続けやがて黄色と緑の集落へとぶち当たってしまいました。集落の入り口には小集団に分かれた黄色と緑の戦士たちが木の繊維と動物の皮で作られた胴丸を装備しククリ刀と槍、弓矢を携え待ち受けていました。

青い戦士たちは敵意剝き出しの彼らに対し2段構えの戦列を組み一斉射撃を加えます。この攻撃に黄色と緑の戦士たちは一度集落の中へと退却していきました。青の長は前進を命じ戦士たちは集落へと入っていきます、その時、法螺貝が吹き鳴らされたかと思うと木でできた建物の陰から黄色と緑の戦士の伏兵が飛び出し青い戦列に襲い掛かってきました。たちまち乱戦となった戦場、この事態を知った赤い人々も表向きは黄色と緑の人々を助けるため集落の境目に戦士を集め状況を見守っていました。戦闘の趨勢を見て一気に島を統一しようと赤の長は腹の内で思っているのです。

 

激化する戦いで多くの戦士が倒れ島は血に染まっていきます。その最中徐々に空が暗くなり轟音と共に海で大きなしぶきが上がりました。思わずその場の人々がそちらを見やると巨大な竜巻が目に入りました。進路上の島の木や動物を巻き上げ唸り声のような音を立てながらその強大な風の塊は戦場に直撃しました。この自然の驚異には人間など歯が立たず次々に飲み込まれていきます。建物は崩れ人々は悲鳴を上げながら必死にお互いを支え生き延びようとします、そこに敵味方の別はもはや存在していませんでした。

 

島を絶望が包み込み阿鼻叫喚の様相を呈している刹那、眩い光が竜巻の前で弾けました。地響きと共に現れたのは赤い巨人、それは両手から出る衝撃波で竜巻を海へと押し出そうとしていました。この瞬間にも巨人は人々の様々な感情を吸い取り巨大化しています。その姿を見た人々の心はただ一つ「平穏な島を取り戻したい」という物へと変わっていきました。その感情を取り込んだ巨人は強力な衝撃波で竜巻を粉砕、再び島には明るい太陽の日差しが降り注ぎました。しかしすでに島は大被害を受けており凄惨たる有様。廃墟で小さな子供が泣いています。大人達も傷つき大声をあげる者もいませんでした。

優しさの”ドシン”の姿に戻った巨人は泣いている子供に歩み寄り両手でそっと抱え上げました。巨人はその子を小高い丘へ連れていきます。そこから一日の終わりに水平線へ沈もうとする太陽の輝きをみた子供は思わず笑みを浮かべます。その様子を見た巨人は子供をそっと地面におろし自らも水平線へ向かって夕日と共に去っていきます。それを島の人々は無言で見つめていました。

 

竜巻が発生してからしばらくして島には様々な色をした屋根の建物が並んでいます。

人々が集落の中心に集まり協力して足場を建てていると巨人が山影からモニュメント花を持って歩いてきました。

 

 

という夢を見たんだ

初めてこんな風に物語を書き起こしてみましたがどうでしょう?

ちなみにゲーム内の民族は実際は4つとも最初から島で平和に暮らしています。

建物は赤が中国風、緑がアフリカ風、黄色が日本及び東南アジア系、青がヨーロッパ風の見た目をしているので今回の戦士たちの格好と戦い方もそれに合わせてみました。青だけが石造りの建物なので外からきた種族なのかなーと思ってシナリオを補完しています。

なんでこんな夢を見たんだろう?ゴーストオブツシマのやり過ぎか?

とりあえず今日は巨人のドシンを久しぶりに起動しよう。

ところで島に起きる災害でノーティって一回しか見たことないんですがなにか条件があるんですかね。

 

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